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UX KYOTO_中級編#03

2016年4月23日(土)にUX KYOTO「中級編WS #03 体験プロトタイピング」に参加した。

 

※とてつもなく生意気なこと言ってますが、ご容赦ください。できるだけその時思ったこと感じたことを書いてます。

 

 

【初めに】

この中級編は全3回あり、1回目2回目と作ったアプリのプロトタイプを使ってサービスサファリとアクティングアウトをした。

 

今回は、そのWS参加者としてではなく、WSをしているチームの“観察者”として一つのチームに入りこんだ。この記事はWS内容のレポートではなく、WS中のチームの観察者視点で書いている。なお、最終回のみの飛び入り参加で、用語などの解説はきちんと理解できてないため省く。目標は「なぜ?」を5回言うこと。

 

 

A~Eの5つのチームの中の、Dチームに入り観察をした。

サービスサファリ中のDチーム4人は、以下の4つの役割に分かれて行動していた。

   1.ペルソナのデイブ

   2.友人のマイク

   3.観察者

   4.ディレクター

 

 

 

【サービスサファリ中の「なぜ?」】

「ディープとは具体的に、どういうことですか?」

『いかにも、英語が通じなそうなお店ってこと。メニュー表もごてごてと書き足しされてるような、地元の人しか行かないようなところ』

WS開始時にすぐ外へ向かわず、ペルソナのデイブについてどんな人物かを話し合っていた。その時「デイブはディープなところに行きたいから」と口にしていたため聞いた。

 

「スケッチしないんですか?」

『大丈夫です。覚えてます。』『そうですねー』

デイブがプロトタイプのアプリでお店を検索している時に、「検索結果もっと見たい」と言っていたが、それを持ってきた紙にスケッチしていなかった。先生がその場で手直しするようにと言っていたのに。実際にプロトタイプを体験してみて気づいたことを熱いうちに叩け(忘れる変な雑念が入るその場で書け)ということだと解釈してたので不安になった。結局サービスサファリ中にスケッチは一度もしていない。

 

SNSでシェアする意味ってありますか?」

『…………』

デイブがお店に行った後、ゲストハウスで予約したお店の紹介にと画像をアップしていた。予約した店のレビューを書くでもなく、SNSに現地で撮った酒の写真や一緒にいた友人との写真をアップしていたので聞いてみた。が、特に返答はなかった。もしかしたら優先順位が低く、とりあえず入れた機能……?

 

【アプリ修正中の「なぜ?」など】

「他のチームより作業が遅くないですか? 他のチームを見てみたらどうですか?」

『他もだいたい同じでしょ』『そうですねー』

アプリ修正にと会場に帰ってから20分ほど、ずっとTOP画面についてあーでもないこーでもないとうなっていた。これは俗に言う“思考停止状態”なのでは!? と思い焦った。とりあえず、周りのチームを見てみたら現状に気づくのではないかと思い打診してみるもぺいっと返された。どうしよう。

 

「モノばかり見てませんか?」

『どういうこと?』

「このボタンの位置は~ではなく、もっと検索画面みたいな~などを書き出してみてはどうでしょうか?」

『やってます。だからボタン書いてる。』

サービスサファリのときは検索結果もっと見たいと言ってたのに、ここを押して次にこのボタン押すから~と言ってた。ここでとにかくパニックになる。

 

 

あせりにあせって、どうすればいいのか分からなくなった。

私が言うことはすべてバリアではじき返されてるような感じがした。ので、いまDチームは他のチームと比べてどんなチームなのかを知るために会場内をうろうろした。

 

 

 

【各チームの作業観察】

『Aチーム』

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「当日支給された模造紙に遷移図を書き、足りないものを補強」

畳に模造紙を敷いて作業していたこのチームは、私がいま何してますかと聞いたあと、“そちらのチームは?”と聞き返してくれた。他のチームが何しているか考える余裕がある!

 

 

『Bチーム』

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「浮き上がった問題点を貼った遷移図の全体像をみながらディスカッション」

ある一定の人が話している印象。私がうろうろしているのを見てか、チームの人たちもうろうろして他のチームを見てた!

 

 

『Cチーム』

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「一人三票、問題と思うところに投票してランキング」

そしてそのあと、大幅に変わったストーリーボードの練直しと改善案の2班に分かれ、時間短縮を図っていた。

 

 

『Eチーム』

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「作業全体を見える化し引き算」

机に直でペルソナのCJMを書き出し、ホワイトボードにワイヤーフレームを時系列順に貼っていた。全員が見えやすい形にされており、CJMには“重要なもの”に丸をつけ、“いらないもの”に大きくバツをつけて引き算していた。机に直に?! と焦ったが、ふせんをうまく使いこなし、かつ要らないものはバッサリと切り捨てているところに手練れ感を感じた。

 

 

 

 

『Dチーム』

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「1つの改善点についてじっくり話し込む」チームであることがわかった。

良いか悪いかは分からないが、特にアプリと初めてユーザーが接するTOP画面についてを念入りに話し合っていた。他のチームはふせんを使い問題点や改善点を書き出し全体を見通していたが、実はDチームはプロトタイプの時点ですでに適切な選択がされたものを作っていて、今回は根本からではなく使いやすさの改善のみでよかったチームなのだったかもしれない……。

 

 

 

 

【観察して気づいたこと】

「観察は体力がいる」

ものすごく疲れる。一つのことを見ていても分からないから、複数を見て比較しないといけないし見て分からないことは聞かないと分からない。WS終わったあとの懇親会ではいつもより多く食べてもお腹が痛くならなかった。おいしかった。

 

「各チームの作業状況を描き起こしてみようと思ったらより細かく見れた気がする」

きちんとしなければいけないと思ってたWSで、寝っ転がって話し合っていたAチームを見てすごい畳ってだけでアットホーム! おもしろい! 絵にしてみたい! とふつふつと思い今回描いた。その場でササっと描ける力は生憎持ち合わせてなかったので、写真と文字で各チームの行動と考え方をメモ。ぐるぐると対象物を見れるうちに見とかないと描くとき大変だと思い、くまなく見れていたように思う。

 

「描き起こすと“見ているつもり”になってたことが分かった」

WSには直接関わりはないがどうでもいいことをたくさん発見した。例えば、こんな感じのこと。

・Cチームはサービスサファリ中にカフェかコンビニでコーヒーを買ってた

・学生は正座率が高かった

・Cチームの前回作ったシナリオを持って帰った人は多分リュックじゃなくて、丸めて保管してた

・Eチームはタコ線にスマホの充電器をこれでもかとぶっさしていたからおそらくみんなスマホでプロトタイプ見てた

・靴を揃える派の人は邪魔にならないようはじっこに置き、ワイルドな人はいろんなところに靴を脱ぎ捨てている

・和室の上の枠は長押(なげし)という

 

 

【終わりに】

UX SHIGAで情報デザイン研究会の先輩方がされていた、WSのオブザベーションを初めてやった。とてつもなく荷が重いなと感じた。

 

何が正解かも分からないしどう立ち振る舞えばいいかもよく分からなかった。ただ、先輩方が実践されていたWS参加者に「なぜ?」と問うことはやってみた。そして、なんであのとき聞かなかったんだろうと後悔しないようできるだけ口に出してみた。

 

ポッと出の学生が仏頂面でWS中に話しかけてくるのはうっとおしく思われたのかなと反省している。せめて笑顔でフレッシュさを振りまいてやればよかった……。あと語彙力を増やす。

 

今後はUX KANSAIと夏頃にあるらしいUXKYOTOに参加予定なので、今後ともリフレクションブログを更新していきたい。

もっと早く

 

 

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【関連リンク】

浅野先生

UX京都中級編#03体験プロトタイピング | 経験デザイン研究所

 

UX KYOTO運営スタッフ 野田さん

<レポート>中級編ワークショップ後編「体験プロトタイピング」を開催しました! - UX KYOTO ブログ

 

UX KYOTO運営スタッフ 蔵多さん

【UX勉強会レポート】体験プロトタイピングを学びました | 株式会社おいかぜ

 

森川さん(産技大OG)

京都に行ってきました - hiromitsuuuuu.log();